インプレッサの内装・外装・走行性能を徹底解説

エクステリア

スポーティで先進的なデザインをしています。ボディサイズは全長4475mm、全幅1780mm、全高1515mm（一部1480mm）で、Cセグメント（カローラクロスなどと同類）に分類されます。ミラーを含めた車幅2018mmは、全幅に対してコンパクトに抑えられており、狭い道にも対応できる数値です。そして、最低地上高は135mm（一部130mm）と、一般的な高さになっています。

インテリアとユーティリティ

乗降性はヒップポイント529.4mm（一部502.4mm）と、日本人が最も乗り降りしやすいと言われる600mmからは少々離れておりますが、開口部は広く乗り降りはしにくくはありません。シートの座り心地は前席も後席も良かったです。身長170cmの私が適切な運転姿勢をとった際に、後部座席の膝前に拳3.5個分、頭上に1.5個分のスペースがあり、広々としていました。これなら後席での長距離移動も快適です。一方、ドライビングポジションはアクセルペダルの位置が左寄りなため、身体が少しよじれてしまう感覚です。しかし、スバルらしく運転視界は非常に広く、前方だけでなく後方視界も含めて非常に良好で運転がしやすいです。

走行性能

2Lマイルドハイブリッドモデルは、最高出力107kW、最大トルク188N･mのエンジンに、最高出力10kW、最大トルク65N･mのモーターを組み合わせています。実燃費は街乗りで約11km/L、高速道路で約15km/Lぐらいです。駆動方式はFFと4WDが選択可能です。大人4人がフル乗車しても、この動力性能なら高速道路でも十分な走行ができます。

一方、2L純ガソリンモデルは、最高出力113kW、最大トルク193N･mのエンジンというスペックで、実燃費は街乗りで約8km/L、高速道路で約14km/Lと、燃費はあまり良くないです。こちらもFFと4WDの設定です。マイルドハイブリッドモデルと同じく、高速道路でも十分な性能です。しかし、停止からの発進や燃費は劣ります。

最小回転半径は5.3mで、このサイズの車としては標準的と言えるでしょう。車の大きさまで考慮に入れると、この車は日常の買い物から旅行まで幅広い用途で活躍できる、非常に実用性の高いサイズと言えます。

安全性能

クルーズコントロール性能が非常に高いです。スバルは世界一レベルの運転支援レベルを有しているので乗ると感動します。周囲の車の速度変化に合わせて穏やかに速度コントロールしてくれますし、ステアリングアシストについても車線をビシッとトレースしてくれます。安心して頼れる運転支援と言えます。しかし、クロストレックと異なる点として、アイサイトXと呼ばれる超高性能な運転支援機能は選択できません。

また、JNCAPと呼ばれる第3者機関による安全性の評価があり、この試験にてインプレッサは2023年に最優秀評価を受けています（兄弟車のクロストレックと一緒に）。

おすすめグレードと価格・まとめ

装備面を考えると、純ガソリンモデルはおすすめしません。マイルドハイブリッドモデルは2つのグレードから構成されています。より装備が充実しているのはST-Hという上級モデルですが、ST-Gでもその装備の多くをオプションで選ぶことができるのでホイールのカラーで選ぶことをおすすめします。ST-Hはシルバー、ST-Gはダーク系の色です。勿論、毎年雪道を走る方は4WDを選ぶようにしてください。因みに、クロストレックと迷った場合、デザインの好みで選んでしまって良いでしょう。ただ、乗降のしやすさをかなり重視する場合に限ってクロストレックがおすすめです。

総合評価は84/100点とします。最近のスバルは安全性能ばかりが注目されますが、運転がとても楽しい車です。