エクステリア
SUVとしては車高が低く、スポーティなデザインです。ボディサイズは全長4570mm、全幅1840mm、全高1620mmで、Dセグメント(CX-5などと同類)に分類されます。ミラーを含めた車幅は209.3mmで全幅に対してそこまで張り出していることはなく、狭い道にも対応できる印象です。そして、最低地上高が190mmと、一般的な約140mmと比較してかなり高いため、車の下部を段差に擦ることはなさそうです。
インテリアとユーティリティ
ヒップポイントは見つかりませんでしたが、適度な高さで非常に乗り降りしやすいです。シートの座り心地は前席も後席も良かったです。身長170cmの私が適切な運転姿勢をとった際に、後部座席の膝前に拳3.5個分、頭上に1.5個分のスペースがあり、広々としています。これなら後席での長距離移動も快適です。。また、ドライビングポジションは比較的良い方でした。運転時の視界はSUVとしてはかなり低めだと思いますが、前方は開けており、後方についても悪くはないです。
走行性能
2Lハイブリッドモデルは、最高出力104kW、最大トルク182N・mのエンジンに、最高出力135kW、最大トルク315N・mのモーターを組み合わせています。実燃費はFFの場合、街乗りで約16.5km/L、高速道路で約18.5km/Lぐらいです。駆動方式はFFと4WDが選択可能です。大人4人がフル乗車しても、この動力性能なら高速道路でも余裕な走行ができます。
一方、1.5Lガソリンターボモデルは、エンジンが最高出力137kW、最大トルク240N・mというスペックで、実燃費は街乗りで約9km/L、高速道路で約14km/Lとなっています。こちらもFFと4WDの設定です。燃費はハイブリッドよりも落ちますが、動力性能としては申し分ないです。
最小回転半径は5.5mで、このサイズの車としては標準的と言えるでしょう。車の大きさまで考慮に入れると、この車は日常の買い物から旅行まで幅広い用途で活躍できますが、どちらかと言うと荷物を載せて長距離走るのが得意なモデルです。
街乗り燃費 | 高速燃費 | |
2Lハイブリッド | 16.5km/L | 18.5km/L |
1.5Lガソリンターボ | 9km/L | 14km/L |
安全性能
クルーズコントロール性能は平均より高いです。周囲の車の速度変化に合わせて適度に加減速してくれますし、ステアリングアシストについても車線をしっかりトレースしてくれます。実用性の高い運転支援と言えます。そして、マルチビューカメラシステム(360°モニター)の使い勝手が他社と比べても非常に高いです。
また、JNCAPと呼ばれる第3者機関による安全性の評価があり、この試験にてZR-Vは2023年にファイブスター賞を受賞しています。
おすすめグレードと価格・まとめ
おすすめグレード | FF価格(円) | 4WD価格(円) |
e:HEV Z | 4,235,000 | 4,455,000 |
Z | 3,884,100 | 4,104,100 |
この価格帯になってくると豪華な装備がついていることがおすすめ要件の一つになってくるので、最上級グレードのe:HEV Z或いはZをおすすめします。特別仕様車もラインアップされていますが、ここでは敢えて標準ラインアップをおすすめしたいです。なぜならば、マルーン色のシートがとてもお洒落だからです。維持費の経済性を重視したりハイブリッドかガソリンが迷ったりしている方はe:HEV Z、購入時の経済性を重視する方はZがおすすめです。
総合評価は86/100点とします。CX-5などと比べると少しだけ実用性が下がりますが、運転を楽しみたい方やスポーティなフォルムの車が欲しい方にはお勧めです。
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