エクステリア
完全なスポーツセダンですが、ゴツゴツした印象です。ボディサイズは全長4670mm、全幅1825mm、全高1465mmで、Dセグメント(レヴォーグなどと同類)に分類されます。ミラーを含めた車幅2019mmは、全幅に対してコンパクトに抑えられており、狭い道にも対応できる数値です。そして、最低地上高が135mmと、一般的な高さになっており、スポーツカーだからと言って車高を下げすぎていない点は評価できます。
インテリアとユーティリティ
ヒップポイント520mmと、日本人が最も乗り降りしやすいと言われる600mm前後からは離れていますが、その割には一般的な乗り降りのしやすさを確保しています。シートの座り心地は前席も後席も良かったです。身長170cmの私が適切な運転姿勢をとった際に、後部座席の膝前に拳3個分、頭上に1.5個分のスペースがありました。窮屈ではありませんが、この車格ならばもう少し広くあって欲しいです。そして、ドライビングポジションはアクセルペダルの位置が左寄りなため、身体が少しよじれてしまう感覚です。スポーツカーなのだから、ここはもう少し頑張ってもらいたいです。しかし、運転時の視界は見た目に反して見晴らしがよく、前方だけでなく後方視界も含めて非常に良好で運転がしやすいです。
走行性能
2.4Lターボモデルは、最高出力202kW、最大トルク375N・mのエンジンです。実燃費は街乗りで約6.5km/L、高速道路で約11km/Lぐらいです。駆動方式4WDのみ選択可能です。大人4人がフル乗車しても、この動力性能なら高速道路でもかなり余裕な走行ができます。
最小回転半径は5.6mで、このサイズの車としては少し大回りする印象です。車の大きさまで考慮に入れると、セダンということもあり、実用性よりも趣味性の強い車です。
街乗り燃費 | 高速燃費 | |
2.4Lターボ | 6.5km/L | 11km/L |
安全性能
クルーズコントロール性能が非常に高いです。スバルは世界一レベルの運転支援レベルを有しているので乗ると感動します。周囲の車の速度変化に合わせて穏やかに速度コントロールしてくれますし、ステアリングアシストについても車線をビシッとトレースしてくれます。また、全グレードにアイサイトXと呼ばれる更なる高度な運転支援が搭載されており、ETC前やカーブ前での速度コントロール・渋滞時のハンズオフアシストをしてくれます。スバルの運転支援機能は、ただ搭載されているだけでなく実用性が非常に高いのが高評価です。
また、JNCAPと呼ばれる第3者機関による安全性の評価があり、この試験にてWRXは2020年に最優秀評価を受けています(兄弟車のレヴォーグと一緒に)。データを見ればわかりますが、この試験で高評価を受けている他の車種でさえ、この安全性の高さには及びません。
おすすめグレードと価格・まとめ
おすすめグレード | 価格(円) |
STI Sport R-Black Limited | 5,302,000 |
STI Sport R EX | 5,027,000 |
やはりスバルのスポーツカーなので、買うならSTIグレードがおすすめです。一番のおすすめはレカロシートなどまで装備されたSTI Sport R-Black Limitedですが、予算によってはSTI Sport R EXでも良いでしょう。
総合評価は76/100点とします。スポーツセダンなので実用性は低いです。しかし、完全にユーティリティを無視した車ではないので、奥さんにスポーツカーを禁止されていてもWRX S4なら許されるかも知れません。
コメント