フォレスターの内装・外装・走行性能を徹底解説

エクステリア

先代型と比べて、明らかに力強いデザインになりました。都会派ではなく本格派のアウトドアデザインです。ボディサイズは全長4655mm、全幅1830mm、全高1730mmで、Dセグメント（RAV4などと同類）に分類されます。ミラーを含めた車幅2063mmは、全幅に対してコンパクトに抑えられており、狭い道にも対応できる数値です。そして、最低地上高が220mmと、一般的な約140mmと比較してかなり高いため、どんな道でも気兼ねなく運転できます。

インテリア

乗降性はヒップポイント676.1mmと、日本人が最も乗り降りしやすいと言われる600mm前後からは離れていますが、開口部は広く取られているのでそこまで乗り込みにくい訳ではありません。シートの座り心地は前席も後席も良かったです。身長170cmの私が適切な運転姿勢をとった際に、後部座席の膝前に拳4個分、頭上に2.5個分のスペースがあり、感動ものの広さです。これなら後席での長距離移動も非常に快適です。一方、ドライビングポジションはアクセルペダルの位置が左寄りなため、身体が少しよじれてしまう感覚です。しかし、運転時の視界はSUVらしく見晴らしがよく、前方だけでなく後方視界も含めて非常に良好で運転がしやすいです。

走行性能

2.5Lストロングハイブリッドモデルは、エンジンが最高出力118kW、最大トルク209N･m、モーターが最高出力88kW、最大トルク270N･mというスペックで、実燃費は街乗りで約13km/L、高速道路で約16km/Lとなっています。ハイブリッド車にしては燃費が低いのは、動力性能を優先した作りになっているためです。4WDのみの設定です。この車格に対してこの動力性能は、十分な走りが期待できます。

1.8Lターボモデルは、最高出力130kW、最大トルク300N･mのエンジンです。実燃費は街乗りで約8.5km/L、高速道路で約13km/Lぐらいです。駆動方式は4WDのみ選択可能です。大人4人がフル乗車しても、この動力性能なら高速道路でも十分な走行ができます。因みに、実際の速さだけで言うとターボモデルに軍配が上がります。

最小回転半径は5.4mで、このサイズの車としては標準的と言えるでしょう。車の大きさまで考慮に入れると、この車は日常の買い物から旅行まで幅広い用途で活躍できる、非常に実用性の高いサイズと言えます。車格の割に全幅が抑えられているので、大きい車が欲しいけど扱いやすい車が欲しい人に最適です。

安全性能

クルーズコントロール性能が非常に高いです。スバルは世界一レベルの運転支援レベルを有しているので乗ると感動します。周囲の車の速度変化に合わせて穏やかに速度コントロールしてくれますし、ステアリングアシストについても車線をビシッとトレースしてくれます。安心して頼れる運転支援と言えます。また、EXグレードに限りアイサイトXと呼ばれる更なる高度な運転支援が搭載されており、ETC前やカーブ前での速度コントロール・渋滞時のハンズオフアシストをしてくれます。

おすすめグレードと価格・まとめ

全グレードおすすめなので、どのような人に向いているのかをお伝えします。まず、ラグジュアリー志向の方はPremiumがおすすめです。そして、アウトドア派の方にはX-BREAKがおすすめです。最後に、スポーティな走りを求める方にはSPORTがおすすめです。また、それぞれのグレードにEXモデルが設定されていますが、高速道路を頻繁に用いられる方はEXモデルをお勧めします。

総合評価は88/100点とします。先ほども述べましたが、大きな車が欲しいけれども運転しやすいのを望む方にはとてもおすすめです。そして、燃費以外には弱点が無い車なので、気になったら試乗をおすすめします。