エクステリア
発売から10年以上経過しているモデルですが、未だに色あせないスタイリッシュなデザインです。ボディサイズは全長4275mm、全幅1765mm、全高1550mmで、Bセグメント(ヤリスクロスなどと同類)に分類されます。ミラーを含めた車幅2049mmは、一般的な張り出しで、細い道でもそこまで緊張せずに走れます。そして、最低地上高が160mmは、SUVとしてはかなり最低地上高が低い部類に入ります。
インテリアとユーティリティ
乗降性についてです。乗り降りしやすい高さになっております。そして、シートの座り心地は良く、前席は立体的な形状でフィット感が良いです。後部座席については、同サイズのライバル車種と比べると悪くありません。身長170cmの私が適切な運転姿勢をとった際に、後部座席の膝前に拳2.5個分、頭上に2個分のスペースがありました。これなら後部座席でも普通に乗ってられます。そして、ドライビングポジションは非常にきれいに決まりますし、アクセルペダルの位置が理想的な配置にあるため、身体の左右対称に座ることができます。そして、運転時の視界は前方は良く、後方についても悪くないです。
走行性能
1.5Lガソリンモデルは、最高出力82kW、最大トルク144N・mというスペックで、実燃費はFFの場合、街乗りで約12km/L、高速道路で約15.5km/Lとなっています。こちらはFFと4WD設定です。この車格に対してこの動力性能は、必要十分といった感じです。高速道路は2人乗車までなら問題ない動力性能です。
一方、1.8Lディーゼルターボは最高出力95kW、最大トルク270N・mというスペックで、実燃費はFFの場合、街乗りで約14km/L、高速道路で約18.5km/Lとなっています。こちらもFFと4WD設定です。この車格に対してこの動力性能は、余裕な走りをしてくれます。高速道路は4人乗車でも力強い走りを楽しめます。
最小回転半径は5.3mで、このサイズの車としては小回りが利かない方です。車の大きさまで考慮に入れると、この車は日常の買い物や通勤といった用途に最適な車です。
街乗り燃費 | 高速燃費 | |
1.5Lガソリン | 12km/L | 15.5km/L |
1.8Lディーゼルターボ | 14km/L | 18.5km/L |
安全性能
クルーズコントロール性能ははっきり言って悪いです。マツダの運転支援レベルはお世辞にも良いとは言えないです。最近になってCX-60やCX-80に搭載されている運転支援レベルは他のメーカー並になってきましたが、CX-3に関しては本当に良くないです。最新型のCX-60などは良いとして、その一つ前の型に当たるMAZDA3などは使えなくはないというレベルです。しかし、更にその前の世代のCX-3に関しては、運転支援機能を使うぐらいなら自分で運転しようという気になるレベルです。
ただ、JNCAPと呼ばれる第3者機関による安全性の評価があり、この試験にて2015年にファイブスター賞を受賞しています。ただ、テスト年度が2015年とかなり古いので、現在の基準ではスコアが下がるでしょう。
おすすめグレードと価格・まとめ
価格(FF車) | 価格(4WD車) | |
XD Vivid Monotone | 3,192,200 | 3,434,200 |
15S Urban Dresser | 2,532,200 | 2,774,200 |
まず、長距離運転が多い、或いは高速道路を頻繁に利用する方はXD Vivid Monotoneがおすすめです。そして、短距離運転が多い方は15S Urban Dresserがおすすめです。細かい理由の説明は省きますが、短距離運転が多い方にディーゼル車はおすすめできません。
総合評価は80/100点とします。販売から時間が経っていることを考慮すると、この点数は大変健闘しています。デザインが気に入った方、そして長距離運転される方にはとてもおすすめです。ただし、基本設計の古さは否めないので、最新技術が搭載された車を求める方にはお勧めできません。
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